いよいよマンチェスターユナイテッドの復活か?スールシャール監督とは??
数々の栄光を手にし、イングランドNo1クラブと評されたマンチェスターユナイテッドですが、近年はイングランド国内のリーグ戦、ヨーロッパの舞台でも苦戦を強いられてきました。
2012-2013シーズンのリーグ優勝を置き土産に、サー・アレックス・ファーガソン監督が勇退したことが事の始まり。
27年間クラブを率いたレジェンドの勇退は、当初クラブ関係者、サッカーファンが考えていた以上に大きな影響を与えました。
優勝メンバーがほとんど変わらないままで後を引き継いだデイビット・モイーズ監督は2013-2014シーズンのリーグ戦を7位で終え、また2014-2015シーズンに指揮をとったルイ・ファン・ハール監督も4位、翌年は5位とチームを立て直すには至りませんでした。
2015-2016シーズンから大きな期待を背負い就任したジョゼ・モウリーニョ監督はシーズン5位、翌年6位と期待に応えきれず、今シーズンも昨年12/16のリヴァプール戦を1-3で落としたことで解任されてしまいました。
後を引き継いだのはかつてユナイテッドでゴールハンターとして活躍したオレ・グンナー・スールシャール監督です。
スールシャールってどんな人??
現役時代にはユナイテッドでFWとしてプレーしていました。
ユナイテッドでは、途中出場が多いながらも、しっかりと点を取る、得点感覚が非常に優れた選手でした。
選手時代には、数々の貴重なゴールをユナイテッドにもたらしてきたスールシャール監督ですが、最も輝いたシーンといえば、今でもファンの間で語り継がれる、1999年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦のゴールではないでしょうか?
20世紀最後の欧州王者を決める本決勝で、バイエルンミュンヘンと対峙したユナイテッドは、開始6分にあっさりと先制されてしまいます。
怪我人が多い状況により、先発選手、フォーメーションの変更を余儀なくされていたユナイテッドは、攻撃の良い形を作れずに、終始圧倒されてしまいます。
しかし、誰もが予想もしなかったドラマが待っていました!
迎えた90分、ユナイテッドのコーナーキックです。
最後のチャンスと見たユナイテッドは、キーパーのシュマイケル選手までもがゴール前まで上がり、一点をもぎ取ろうとします。
そして、コーナーキックにシェリンガム選手が合わせ、土壇場で同点に追いつきました。まさに奇跡!ユナイテッドの選手が大いに喜ぶ中、バイエルンの選手は消沈していました。
さらにドラマは終わらず、伝説となるゴールが生まれました。
アディショナルタイムに再度コーナーキックを得たユナイテッドは、ベッカムがボールを設置します。
鋭く蹴りこまれたボールに合わせたのはまたしてもシェリンガム選手。
そしてそのボールにスールシャール選手が合わせ、劇的決勝弾で優勝を手にしました。
この年、国内リーグとカップ戦を制覇していたユナイテッドは、歴史的な3冠達成となり、ビッグイヤーを掲げました。後に「カンプノウの軌跡」と呼ばれる偉業でした。
その立役者となったのが、スールシャールだったのです!!まさにレジェンドなのです!
その後もユナイテッドでプレーを続けましたが度重なる負傷の影響もあり、2007年に現役引退を発表いたしました。
引退後は、リサーブチームの監督としてユナイテッドに尽くしてくれました。
ここで、ファーガソン監督のマネジメントノウハウを学んだのですね。
そしてそれは、10年以上の時を経て、ユナイテッドで再び活かされているのです。